2009年12月22日火曜日

Spider Fighter (1982) (Atari 2600)



動画 ― Spider Fighter for the Atari 2600
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Activision (1982)
評価 C
 
80年代のはじめの頃、妹が私の誕生日にこのゲームのカートリッジをプレゼントしてくれて私を驚かせた事がある。
私はいつも『スパイダー・ファイター』をかなりクールなゲームだと思っていたけれど、難易度が低いという欠点があった。
最近このゲームを久しぶりにプレイしてみて、その感想は確固たるものになった。
技術的な面からいえば、『スパイダー・ファイター』のグラフィックは鮮やかであり、アニメーションも滑らかで、優れた出来のゲームだといえる。
私がプレイしてきたビデオゲームの中には物凄く展開が早いシューティング・ゲームがいくつかあったが、このゲームはそのうちのひとつに数えられる。
敵の各編隊は(UFOのように見える)“マスター・ネスト”からはじまる。マスター・ネストは数々のタマゴと爆弾を落としてくるクモを画面のあちこちに排出する。
プレイヤーは画面の底にある大砲を操作して赤いミサイルを放ち、害虫を駆除して画面の上方にあるフルーツを守らなければならない。
プレイを開始するとたちどころに面白くなり、プレイヤーを引き付けるけれど、スリルは長くは続かない。
一度難易度が停滞期に入ると、腕の立つプレイヤーはこのゲームをほとんど永久にプレイできてしまう。
そうなってしまう主な原因は、“マスター・ネスト”が常に画面の左側から侵入してくる事にある。
そのために、“マスター・ネスト”が出現するやいなやすぐさまそれを撃破するという様な事が出来てしまうのだ。
デザイナーのLarry Millerはこの問題に対処するために、はじめに“マスター・ネスト”が侵入して来た際に、ネストを一時的に無敵状態にするようにした。
残念ながら、この無敵化はこの問題に対処するための十分な策とはならなかった。
このゲームの難易度を低いものにしているもう一つの原因は、ボーナスの“フリー・ライフ”を簡単に手に入れることが出来てしまう事だ。
一つのライフを手に入れるためには、プレイヤーは一組の敵の編隊の全員から、画面の上にあるフルーツを守るだけでよいのだ。そして、正直な話、そのフルーツは決して危険にさらされることはないのである。
結果として、プレイヤーがどんなにいい加減にプレイしていようとも、プレイヤーが自機を失うのと同じ速さで自機を補充する事が出来てしまう。
パーフェクトからは程遠いけれど、しかしこの『スパイダー・ファイター』は初心者には十分刺激的なゲームだろう。
覚え書:多くのAtari 2600のゲームと違い、難易度をAに設定すると簡単になってしまう。

2009年12月6日日曜日

Midnight Magic (1988) (Atari 2600)



このゲームはAtari 8-bit(ホームコンピュータ)やCommodore 64 でも発売された(機種別のスクリーンショット)
 
動画 ― Midnight Magic for the Atari 2600
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari (1988)
評価 B-
 
これはアタリ2600用ゲームの中でおそらく最も良くできたピンボールゲームであろう。
『ミッドナイト・マジック』の台は小さいけれど、カラフルで細部まで良く描かれている。
この台にはきちんとバンパーやロールオーバー、ドロップターゲット、そして二組のフリッパーが用意されている。
モダン・ピンボールの基準からいえば、このゲームの盤面は空白が目立つけれど、プレイヤーを飽きさせない程度には十分にターゲットが設置されている。
このゲームは難易度が高く、とりわけ難易度"A"は難しい。
『ミッドナイト・マジック』のゲーム内容はいくぶん面白く、中毒的ではあるものの、操作に関してはあまり感心しなかった。
このゲームには台を揺らす操作がなく(*訳注)、そしてフリッパーはもっと反応を良くできたはずだ。
しかしそれでも、ピンボールファンはこのゲームの全体的な質に満足するであろう。
 
 
*訳注:例えばセガサターンのピンボールゲーム『ラストグラディエーターズ』は、方向ボタンを押すことでピンボールの台を揺らすことができる。