2010年2月4日木曜日

Mario Bros. (1983) (Atari 2600)



動画 ― MARIO BROTHERS for Atari 2600 review
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari (1983)
評価 C+

この好ましいプラットフォーム・ゲームは、初めて「マリオ」という名前をタイトルにいれたゲームだ。
そして、このゲームにはマリオの弟であるルイージも登場するのだ!
プレイヤーはひとつの固定画面でプレイすることになるけれど、それでも『マリオブラザーズ』には任天堂の『スーパーマリオ』シリーズを連想させる多くの要素が含まれている。
カメやカニ、その他のクリーチャーたちは画面の上方にあるパイプから出現する。
彼らはゆっくりと下に降りてくるが、プレイヤーが彼らを下から突き上げると、彼らをひっくり返すことが出来る。
彼らが仰向けになってしまえば、プレイヤーは彼らを画面の外にキックすることが可能になり、そうすると得点が加算される。
ルイージを操作することになる第二プレイヤーと一緒にプレイすると、お互いの得点を競い合う熱い戦いが繰り広げられる。
(アーケード版で出来たように)相手プレイヤーを下から突き上げることが出来ないのが残念だ。なぜなら、そのために戦略的な要素が減ってしまったからだ。
Atari 2600版の『マリオブラザーズ』は、このソフトがちゃんと『マリオブラザーズ』に見えるようにするために、Atari 2600の性能をうまく引き出している。
我らのヒーローは複数の色で描かれていて、クリーチャーはわずかにちらつくだけだ。
画面上に同時に表示されるオブジェクトの数には限りがあり、そのために難易度がかなり下がってしまっている。
また、私はカメが自力で直立しようとするアニメーションが嫌いだ――やつらはいったい何をしようとしているのだろうか?
『マリオブラザーズ』はそこそこ楽しめる協力・対戦アクションをプレイヤーに提供しているけれど、しかし移植の過程で、このスケールダウンしたバージョンは面白さを少し失ってしまった。

2010年2月3日水曜日

King Kong (1982) (Atari 2600)




動画 ― King Kong for the Atari 2600
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Tigervision (1982)
評価 C+
 
Atari 2600用に作られたこの『キングコング』には目を見張るものはなにもないけれど、以前に私が貶したほど悪くはない。
カートリッジはブルーのプラスチックで出来ており、見た目はすごく素晴らしい。
カートリッジの前面のアートワークもまた印象的だ。
もしこれを読んでいるあなたが既にこの『キングコング』が露骨に『ドンキーコング』をパクッたゲームだと見なしたならば、あなたの判断は正しい。
聴きなれたBGMとコングが左右に跳びながらステージの建造物をのぼっていくのを見れば、それは明白な事実だとわかる。
人間のキャラクターは小さいけれど、生き生きと描かれている。
プレイヤーの操作するちっちゃな主人公はクールな金髪で、ジーンズとグリーンのジャケットで着飾っている。
同様に、窮地に追い込まれた乙女は複数の色で描かれており、画面の上段ではげしく手を振る。
残念なことに、メインキャラクターのコングは物凄く哀れな姿に描かれている。
プラグラマーがこの変な類人猿を描くのにあともう2分費やしてくれていたならばなあ、と本当に思う。
あきれたことに、彼はひどくジンジャーブレッド・マンに似ているではないか!!
言うまでもなく、このゲームの目的は画面上に表示されている建造物を登っていって、女性を救い出し、得点を稼ぐ事だ。
主人公の動作は遅いけれど、走っている時のモーションはうまく描かれている。
プレイヤーはプラットフォームを登っていきながら、建造物の中を上がったり下がったりしてくる爆弾の数々をジャンプして跳び越えなければならない。
それらの爆弾は床のすき間から落ちてくることもあれば、すき間の上をまっすぐ通り越していくこともある。
物理法則をあからさまに無視したこの動きに、友人のスコットは終始イライラしていた。
“魔法の”爆弾を跳び越えると、主人公は次のフロアに持ち上げられる。そのため、この魔法の爆弾を捜し出す価値はある。
『キングコング』の当たり判定はすごく寛大だ。でも、プラットフォームの最上段までたどり着いた際に、主人公がジャンプ出来なくなってしまう仕様にはイライラさせられる。
それにもかかわらず、どうしようもないパクリゲームとして、この『キングコング』はちょっとした気晴らしの時間を楽しませてくれる。

2010年2月2日火曜日

Donkey Kong (1981) (Atari 2600)



アーケードゲームの古典的名作の移植版。
『ドンキーコング』は数多くの機種に移植された(機種別のスクリーンショット)。
日本ではファミコン版が1983年に発売された。
日本国外のNESバージョンは1986年に発売されている。

動画 ― DONKEY KONG for Atari 2600 review
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Coleco(1981)
評価 B+
 
このAtari 2600版の『ドンキーコング』は、おそらく不当なまでに激しい批判にさらされた。
『ドンキーコング』のアーケード版を移植したこのゲームには、(アーケードでは4面あったうちの)たったの2面しか再現されていなくて、まばゆいばかりのColecovision版と比べると確かに見劣りする。
しかし、このAtari 2600版の『ドンキーコング』はあらゆる部分が簡略化されているものの、(当時としては*<訳者注>例えばIntellivision版と比べれば)最もプレイしやすい『ドンキーコング』に仕上がっているのではないだろうか。

最初のステージでは斜めになっている赤い梁の上を樽が転がり落ちてくる。画面の最上段にドンキーコングが立っていて、なぜかマリオのガールフレンドを人質にしている。
ドンキーコングは太っているけれど、でも私はマリオが歩いていく方向を変えた時に、彼が胸をぽんぽんと叩くその様が好きだ。
人質にされた女性は、(当時の)ビデオゲームの基準からすると、ちょっとかわいく見える。みんな、一緒に頑張ろう!

プレイヤーはアイテムのハンマーを手にして、樽を叩いて大きなポイントを稼ぎたい衝動に駆られることだろう。でも、このハンマーは短時間しか使用できないし、ハンマーを握っても(アーケード版のように)音楽が流れないために、無敵状態でなくなる頃合いを計るのが困難になっている。
あまり欲張り過ぎると破滅の一途を辿ることになってしまう。

第二ステージは、ジーニーのランプ(か何かそんなようなもの)が巡回する5つの平らな青い桁(けた)で構成されている。このステージの目的は8つの鉄骨のボルトの上を歩いてボルトを抜いていくことだ。
このステージにもアイテムのハンマーが1つあるが、ランプははしごを登ってこないので、1つのランプしか壊すことができない。
ランプが不規則に動き出し、ときとして隙間を飛び越えるようになったときに、プレイヤーは真の困難に立ち向かうことになる。

このAtari 2600版の『ドンキーコング』の画面を見て嘲笑する人がいるかもしれないけれど、メモリの制約を考えると当時はステージが2つあるだけでも立派なものだった。
難易度は1つしか用意されていないが、ゲームを進めていくと自然に難易度が上がるようにうまくできている。
操作性がよく、アニメーションは滑らかで、キャラクターがちらつくこともない。
このAtari 2600版の『ドンキーコング』はオリジナルのアーケード版の見た目やプレイしているときの感覚を、(Atari 2600の性能の範囲内で)完璧に再現している。
さらに、何度ゲームオーバーになっても、何度もプレイを再開したくなるように気持ちをかき立てられる。― これは良いゲームであることの証である。