2010年2月3日水曜日

King Kong (1982) (Atari 2600)




動画 ― King Kong for the Atari 2600
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Tigervision (1982)
評価 C+
 
Atari 2600用に作られたこの『キングコング』には目を見張るものはなにもないけれど、以前に私が貶したほど悪くはない。
カートリッジはブルーのプラスチックで出来ており、見た目はすごく素晴らしい。
カートリッジの前面のアートワークもまた印象的だ。
もしこれを読んでいるあなたが既にこの『キングコング』が露骨に『ドンキーコング』をパクッたゲームだと見なしたならば、あなたの判断は正しい。
聴きなれたBGMとコングが左右に跳びながらステージの建造物をのぼっていくのを見れば、それは明白な事実だとわかる。
人間のキャラクターは小さいけれど、生き生きと描かれている。
プレイヤーの操作するちっちゃな主人公はクールな金髪で、ジーンズとグリーンのジャケットで着飾っている。
同様に、窮地に追い込まれた乙女は複数の色で描かれており、画面の上段ではげしく手を振る。
残念なことに、メインキャラクターのコングは物凄く哀れな姿に描かれている。
プラグラマーがこの変な類人猿を描くのにあともう2分費やしてくれていたならばなあ、と本当に思う。
あきれたことに、彼はひどくジンジャーブレッド・マンに似ているではないか!!
言うまでもなく、このゲームの目的は画面上に表示されている建造物を登っていって、女性を救い出し、得点を稼ぐ事だ。
主人公の動作は遅いけれど、走っている時のモーションはうまく描かれている。
プレイヤーはプラットフォームを登っていきながら、建造物の中を上がったり下がったりしてくる爆弾の数々をジャンプして跳び越えなければならない。
それらの爆弾は床のすき間から落ちてくることもあれば、すき間の上をまっすぐ通り越していくこともある。
物理法則をあからさまに無視したこの動きに、友人のスコットは終始イライラしていた。
“魔法の”爆弾を跳び越えると、主人公は次のフロアに持ち上げられる。そのため、この魔法の爆弾を捜し出す価値はある。
『キングコング』の当たり判定はすごく寛大だ。でも、プラットフォームの最上段までたどり着いた際に、主人公がジャンプ出来なくなってしまう仕様にはイライラさせられる。
それにもかかわらず、どうしようもないパクリゲームとして、この『キングコング』はちょっとした気晴らしの時間を楽しませてくれる。