2014年12月7日日曜日

Fast Eddie (1982) (Atari 2600)








































これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
http://videogamecritic.com/2600ff.htm#rev185

発売元 20th Century Fox (1982)
評価 C

このゲームは私がプレイした中で最も独創的なゲームだとは言えないにしても(むしろその正反対だ)、プレイアビリティの点からいうと『Fast Eddie』にはこのゲーム特有の独創性を備えている。
プレイヤーは複数の色が施されているキャラクターを操作して、階段でつながっている5つのフロアで構成されたステージの中を移動しながら、アイテムを集めていく。
各フロアでは、"スニーカーズ"という名称の、目と小さな白い足のついた青いドーム状の敵が動きまわっている。
ゲームの目的は、10個のオブジェクトを集め、最後に鍵を獲得し、たくさんのポイントを稼ぐと同時に次のステージへと進んでいく事だ。
ハートや魚、あるいは戦車など、各面ごとに新しいオブジェクトが用意されている。
ゲームのタイトルが示す通り、アクションはスムーズで、なおかつ慌ただしいものとなる。
操作性は良く、主人公は長い距離を跳ぶことが出来る。
ステージが進んでいくと、プレイヤーは複数で共に行動していたり、幅が広くなっていたりするスニーカーズと対峙しなくてはならなくなる。
このゲームには8つの難易度が用意されているのだが、高難易度のステージではプレイヤーは細心の注意を払いながら主人公を操作していくことが必要になってくる。
残念なことに、ゲームオーバーになるとプレイヤーは1面に戻されてしまう。これにはイライラさせられる。
もうひとつの欠点は、階段を上り下りしている時の当たり判定が粗雑な事だ。階段を登っている時は、事実上、主人公が無敵になるのだ。
ありがたいことに、プレイヤーはゲームの攻略にこの仕様をうまく利用出来るのだ!
このゲームの難易度5をプレイしてみて、どれくらい先のステージまで進める事が出来るか試してみよう。
『Fast Eddie』はあまりパッとしないゲームかもしれないけれど、このあまりパッとしないゲームがプレイヤーにガツンとくるような爽快感をあたえてくれるのだ!

2014年5月17日土曜日

更新情報

『E.T.』の原文のレビューが4月30日に書き換えられたので、和訳も新しく書き換えました。

2014年4月20日日曜日

Grand Prix (1982) (Atari 2600)



















動画 ― Grand Prix for the Atari 2600
http://www.youtube.com/watch?v=gcBOUqcwxtw

これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
http://videogamecritic.com/2600gg.htm#Grand_Prix

発売元 Activision (1982)
評価 C+

とりわけ“深み”があるというわけではないけれど、『グランプリ』の見栄えのするヴィジュアル、音波をうまく再現したサウンド・エフェクト、そして(すばやい操作のために)手がけいれんしてしまうほどのレーシング・アクションは、プレイヤーを魅了するだろう。
他車が右側から迫り来るなかで、プレイヤーはかなり大きな車を上下に操作していく。
昔のインディカー風の車はグラデーションのかかった色で描かれている。そのため、車体は丸みをおびていて、つややかに見える。
さらに感心させられるのは、太いタイアが回転する様子がうまく表現されている事だ。
これは当時の技術からすればすごい事だ。
エンジン音の出来は素晴らしく、それによってレーシング・アクションにスパイスが加えられている。プレイヤーの車が他車をヒューッと音を立てて追い越す際に、音が反響するのだ。
ゲームの目的は、各コースを出来る限り早いタイムでクリアしていく事だ。プレイヤーには4つのコースが用意されていて、どのコースを選ぶかによってタイムは異なるが、たいていは各コースとも1分か2分で終えることが出来る。
4つのコースは走行距離以外にはそれほど違いはない。
各コースにはただ1つか2つの橋がある他には、道路の端に同じ茂みがあるだけだ。自車が橋に至ると、道が細くなり、背景は青くなる(ヒント:橋が近づいてくると、他車がいなくなる)。
他車をすり抜けながらコースを最高速で突っ走ると、このゲームの楽しさは最高潮に達する。
ジョイスティックを左に傾けるとブレーキをかけることが出来るけれど、それをうまく使いこなすには猫のような反射神経が必要になる。
プロダクション・バリューが高いにもかかわらず、『グランプリ』を遊ぶ価値(プレイ・バリュー)はわずかしかない。
プレイヤーは単に他車をすばやく避けるだけで、そこにはドラマやサスペンスは少ししかない。
画面の底には時間が表示されるけれど、ゴールが近づいてくる事を示すものはなにもない。
『グランプリ』はうまくプログラムされているけれど、もう少しスパイスを加える事が出来たはずだ。